今日は全く別の話題にしようかと思ったけれど、やはり気分の切り替えがうまく出来ない。今日も秋葉原の事件について思うことを書いてみたいと思う。
以下に述べることはあくまで「私の」意見であって、それが正しいとか、一般常識だとか主張するつもりは全くないのでご了承を。
事件の日の夕方、僕はTVを食い入るように見つめていた。
これ以上犠牲者(死者)が増えないことを祈りながら。
しかし、僕は事件とは別のところでガッカリしてしまった。
神妙な面持ちで事件の様子を伝えるアナウンサーの後ろでニヤニヤしながらTVに映ろうとする茶髪の男性、その他にもおそらく学生とおぼしき複数人の若者がTVカメラを懸命に覗き込んでいたのを見てしまったからだ。TVカメラとその取材クルーを写メールで撮ろうとしていた男性も見受けられた。
神戸市須磨区のサカキバラ事件のときにもTVカメラの前にバカ共が群がってキャスターを押しつぶさんばかりに前に出ようとしていたが、まさか”今の東京”にこういう人間がいるとは思わなかった。
『不謹慎』
という言葉を知らないのだろうか。
どうせ彼等の友達も『TVに出られて凄いじゃん!』とかいう連中ばかりなんだろう。
どこぞの田舎ならともかく、首都圏に在住している人達の感覚すればむしろ『ダサい』行為に他ならないのだが・・・この美的感覚だけはどうしても分からない。
僕は東京が好きだ。
それは近代的な建物や心が踊るようなアミューズメントスポットがあるという理由だけではなく、そこを行き交う人々が洗練されているからに他ならない。
洗練されている人は、良い意味で『無関心』なのである。
表参道や裏原宿をよく歩いている人なら分かると思うけれども、あの辺では日常的にTVや雑誌の収録・取材が行われている。たまにプライベートで買い物に来ている芸能人にバッタリに会ったりするけれど、それが当然の風景だから誰も気に留めない。(もちろん僕も)
例えば僕の場合。
お気に入りの女優さんやモデルさんが居たのならば足を止めるかもしれないが、少なくともカメラに映りこもうとは思わない。その行為が取材クルー、およびモデル(女優)さんに迷惑をかけることが分かっているからだ。
良いことをした結果、取材を受けるのならともかく・・・
強引にカメラに映りこんで何になる?
チラッとTVに映っただけで自分の価値が上がるんですか?
うーん、なんだかまとまりのない文章に・・・
ただね、無理矢理TVに映ろうとする人達の気持ちがどうしても分からないのです。
『TVってそんなに凄いんですか?』
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