最近若い友人に話をきくと、セックスは面倒になった、飽きちゃったという人が多い。これはどちらかというと、男性のほうが割合が高く、口をそろえたようにこういうのだ。「誰としても同じだし、最初の一回目以外は、みんな似たようなもの。恋人同士になったら、いちいちセックスをしなくちゃいけないのが、しんどい」
それでステディのガールフレンドはつくらずに、自分の趣味に熱中するのだ。もしかしたら、若い男性は懸命に性欲を燃やして女性を追いかけなければいけないという従来の役割に疲れてしまったのかもしれない。それは女性たちが、お茶くみや専業主婦は嫌だもんねというものと、基本的には同じ感覚なのだろう。
(中略)
恋も、セックスも、結婚も、出産も面倒で、たいへんだ。だから全部、先延ばしにするか、自分はパスしておこうなんて。
でも、面倒なことを全部投げ捨てたら、生きることはつまらなくなるよ。孤独に生きていくだけなら必要ないもの、それを背負い込むところに、人生のおもしろさや醍醐味があるのだ。
フリーマガジン『R25』連載中 『空は、今日も、青いか』より抜粋
2008年4月に避妊具メーカーのデュレクス社が発表した「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」で、「性生活満足度」「性生活頻度」に関する各国の水準がわかった。調査対象は26か国、2万6032人。
以下は、「週1回以上性生活がある」と答えた人の割合を示したランキング。
1位・ギリシャ87%
2位・ブラジル82%
3位・ロシア80%
4位・中国78%
5位・イタリア・ポーランド76%
7位・マレーシア74%
8位・スイス72%
9位・メキシコ・スペイン・南アフリカ71%
12位・フランス・オーストリア70%
14位・ドイツ・インド68%
16位・タイ65%
17位・オランダ・ニュージーランド63%
19位・香港・シンガポール62%
21位・オーストラリア60%
22位・カナダ59%
23位・イギリス55%
24位・アメリカ・ナイジェリア53%
26位・日本34%
なお、「性生活満足度」について「満足している」と回答したのが世界平均で44%に対し、日本は15%、中国は13%、香港は8%となっている。これらを総合すると、中国は性生活の回数は多い(週に1回以上が78%)が満足度は低く(13%)、日本は性生活の回数も少なく(週に1回以上が34%)、満足度も低い(15%)となる。香港はその中間といったところか。
それにしても、性生活の頻度が、日本は極端な数字で最下位となっている。少子化社会とはいえ、元気のない結果だ。(編集/愛玉)
<表>性生活の頻度は?世界最新ランキング―英・デュレックス社