『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いたこれからの投資の思考法』

Category : Book
投資本の話。

『元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いたこれからの投資の思考法』を電子書籍で読んだ。

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昨年末に発売された投資本で、元財務官僚だった著者が公務員を辞め、苦渋に満ちた転職活動を経てマッキンゼーに転職。

VIPな生活を味わったものの、『自分が本当にやりたいことは何か?』を突き詰めた結果、高収入が確約されていたマッキンゼーを辞め、AIによる分散投資を行う『ウェルスナビ』を起業した著者が書いた本。

最近発売された投資本の中ではレビューの評価数が多く、評価自体も上々だったので気になって購入してみた。

結論から言うと読みやすい良書だった。

一攫千金を狙うような投資本ではない。
投資法は実に堅実なもので、資産形成して豊かな老後を過ごすためには世界の株・債権・金などさまざまな商品に分散投資するのが正解であるということ。更に感情に左右される人は往々にして判断を間違いやすく、AIによるロボアドバイザー投資により相場下落時もひるまずに着実に資産形成することが可能であり、今後の世界はそういった流れになっていくのではないか?というお話。

・資産運用の王道は「長期・積立・分散」

・多くのテーマ投信は「過去のリターンの実績」が高い。「過去のリターンの実績」がよいと、将来的にも高いリターンが期待できると誤解しがち。

・「過去のリターンの実績」がよいからといって、それが続くとは限らない。むしろ、その逆のケースが多い。

・日本の投資信託を買う時は、純資産総額を確認し、長期投資を託すにふさわしい安定性があるかどうかを確認すること。

・さまざまな資産を組み合わせることで、リスクを減らして安定的に資産運用ができる

・退職金の平均額は、年2.5%のペースで減っていて、仮にこのペースが続くと、現在35歳の人が定年を迎える25年後には、退職金の平均額は1000万円に満たなくなる

・安心してリタリアするためには、働きながら資産運用することが必要

・「長期・積立・分散」の資産運用は、できるだけ感情に左右されずに淡々と続けることが大切

・準資産総額が1000億円以下の投資信託はお勧めできない

・人間の脳は資産運用に向いていない

・スーパーで食材などを買う場合、高い時に買い控えて安い時に買い増すのに、投資では何故か逆の行動をしてしまう

・行動経済学の研究では、「損をすること」による感情の揺れは、「得をすること」による感情の揺れのおよそ2倍

・投資が趣味というわけでもない限り、富裕層は資産運用をプロに任せてしまう。仕事にあてたり家族と過ごすなど、もっと大切な事に自分の時間を使うべきだと考えるから

・お金とは自由を得る手段

・お金に執着すると自由を失うこともある。本当はやりたい仕事があるのに、高収入だからといってやりたくない仕事を続けているときは、お金に執着して仕事を選ぶ自由を失っている


・収入が増えても生活水準を上げないことが大事

・若いときの自己投資に勝るものはない
(英会話を学ぶ、資格を取る、バックパッカーとして世界を巡るなど)

・お金があれば「願いをかなえる」、さらに「望んでいないことをしなくて済む」自由を手に入れられる

・年収がある一定額を超えると、幸福度はむしろ下がる

・お金の不安から解放されれば、自分にとって本当に大切なこと、本当にやりたいことを追求して行ける



財務官僚を辞めてから、貧乏のドン底生活を味わったエピソード、マッキンゼー時代のVIP待遇エピソードなど自身の自伝的内用も書かれていて読み物としても非常に面白かった。

自身が立ち上げた会社『ウェルスナビ』の宣伝がちょいちょい入って来るのが少し気になったが、言っていることは誠実で間違いが無いので良い本だと思う。

複数のインデックス投資本(積立投資本)を読んでいる自分からすると、既知の内容も多く、目から鱗といえるような発見はなかったのだけれども、本から抜粋した内容の中で、特に上記の赤字の部分については、自分のこれからの人生について考えさせられた。

テレビ東京系「モーニングサテライト」に出演している外国人タレントのパックン(パトリック・ハーラン)も、最初は個別株投資をしていたけれど、今では完全にインデックス投資に切り替えたと言っているし、『自分には株の才能が無い』と割り切って、自分もインデックス投資(分散積立投資)に切り替えた方が良いのかもしれない。

個別株投資については多額ではないにしろ、資産額だけ見ると過去数年マイナスリターンという不甲斐ない結果を出してしまったこともあり、いっそのことインデックス投資で毎年数パーセントの利益を積み上げていく方がいいのかなぁと。
実際の個別株投資は株主優待効果もあったりして、食事券や割引券などを含めるとプラスリターンになっているのだけれども、毎月それなりの時間をかけて情報を集めているのに、全体の投資額はなかなか増えていなかったりするので。

自分のような「休日はLIVEに行きたい、映画を観たい、録り貯めたTV番組を消化したい、イルミネーションを見に行きたい」と色々やりたいことがある人間にとって、投資に時間を取られ過ぎるのも良くないのではないか?…と思えてきた。

ただ、インデックス投資(分散投資)には限界があって、本を出版しているような国内の著名インデックス投資家でさえ6000万円~7000万円を形成するのがやっと。 「1億円以上貯めて会社を辞める」みたいなことは出来ない。

歳をとるにつれ体力はどんどん落ちていくし、病気にもかかりやすくなった。
今までのように給料の大半をエンターテイメントにつぎ込んでいくことは出来なくなるだろう。

「仕事を辞めて自由な時間を手に入れたい」
「仕事を続けながら合間を縫ってLIVEを観にいきたい」
「アイドルのような可愛い女の子にチヤホヤされたい」

今後どういった人生を送りたいのか。

投資は人生を賭けて取り組む題材なのか。
投資よりももっと大事な事に時間を使うべきなのか。
自分が本当にやりたいことは何なのか。

この本を読んで改めて考えさせられた。

Posted by りすお [RIS-O] on 09.2019   0 trackback

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