アトリエ・ダンカン倒産は他人事ではない

Category : SDN48
芸能事務所『アトリエ・ダンカン』倒産の一報に大きな衝撃が走ったことは前回のブログで書いた。

ネット上の反応をチラッと見た限りでは…

・名の知れた事務所が倒産すると聞いて驚いた
・所属タレントの今後が心配
・AKBメンバーを手放したのはむしろ事務所の温情?
・舞台『ピンクスパイダー』中止の理由が分かった
・舞台『ピンクスパイダー』チケット予約者は払い戻しされるのか

概ねこういったものだったが、所属俳優の熱心なファンは別として、その他の人はアトリエ・ダンカンの倒産についてどうも他人事のように語っている節があるように思えた。いや、もちろん自分の会社が倒産したわけではないし、他人事といえば他人事なのだが…。

『アトリエ・ダンカン』は1979年(昭和54年)2月に設立された”老舗の”芸能事務所であることから、それなりに安定した経営がなされているはずで、今後もそれがずっと続いていく…と思っていた人も多いはず。かくいう自分もその一人で、舞台『ピンクスパイダー2014』が中止になっても『権利者とのトラブルに巻き込まれた末の不運な出来事だろう』くらいにしか思っていなかった。

一般的な企業と芸能事務所を比較してはいけないのかもしれないけれど、今回の倒産の報道を目にして『やはり安定なんて無いんだな』という思いが以前よりも一層強くなった。それと同時に『明日は我が身かも…』という思いも浮かんだ。

自分はバブル崩壊後の就職氷河期(1993年から2005年)の時代を生きてきたからさして特別な事とは思わなかったのだけれども、親世代にとってバブル崩壊後の千代田生命や北海道拓殖銀行の破綻は相当なインパクトがあったようで『まさか絶対安定と言われていた生命保険会社や銀行が潰れるなんて』と暗い顔をしていたのをよく覚えている。

自分はそれなりの大学を出てそれなりの企業に勤めているが、「自分は安定した職に就いている」とは思っていない。
実際問題、ある程度の規模の会社は労働基準監督署が目を光らせているので不当なリストラは出来ないだろうが、経営が傾けば話は別だ。今回のアトリエ・ダンカンのように会社自体が無くなってしまう可能性が絶対無いとはいえない。

そこで僕は本業以外にも収入を得る手段があった方が良いのではないか?と考えるようになった。
FX(為替取引)や株を始めたのはそのためだ。

もちろん「億万長者になって六本木ヒルズに住んでモデル風美女を囲って毎日パーティー」みたいな卑しい願望が全くないといえば嘘になるけれど、そんな大それた話じゃなくて「会社から解雇されたらどうする?」「倒産したら?」「怪我や病気で働けなくなったら?」といった様々なシチュエーションを考えた時、収入を得る選択肢は複数持っていた方が良いと思ったのだ。

ベストセラーにもなった『ニートの歩き方』には以下のような記述がある。

選択肢が多いことは絶対的な善だ

都会にしろインターネットにしろ、重要なのは「家庭とか学校とか会社とかの固定された人間関係だけじゃなくて、他の人たちともつながれるという選択肢がたくさんある」ということだ。
(中略)
ある場所では合わなくても他の場所ならうまくやれるかもしれない。選択肢が多いほどそこから漏れてしまう人間は減る。選択肢が多いということは絶対的な善だし、この世の不幸の大部分は選べる選択肢が少ないせいだと僕は思っている。
 学校でのいじめなんかは選択肢が少ないから起こる不幸の典型的なものだ。



どうも日本では滅私奉公=会社と心中する覚悟で働くのが美徳して考えられている風潮があると思う。

しかし、会社は貴方や貴方の家族の生活まで面倒を見てくれるわけではない。

前述したように経営が傾けばリストラせざるを得ないし、近年は成果主義の導入によって年功序列制の崩壊、家族手当などの特別手当ても廃止の方向に傾いている。
最近ニュースで話題になった「アクリフーズ農薬混入事件」の例からもそうした流れは読み取れるだろう。
http://hamusoku.com/archives/8231990.html

「為替や株をやっている奴は銭ゲバ」 「アフィリエイトやってる奴は金に汚い」
一部でこうした意見があることも知っている。けれども、なかなか上がらない年収を目の前にして僕は本業一本で生活していく自信が無いし、将来が不安でたまらない。だから綺麗事なんて言っていられないのである。

正直、株や為替で売買することが誰かの役に立ってるのか? 不動産を転がすことが社会の役に立つの? と今でも疑問に思っている。ただ、自分が今従事している仕事が「社会で絶対必要なものか?」と問われれば自信を持ってYESと言うことは出来ないし、そういう意味では投資(株や為替)と大差ないと考えることもできる。

基本的には衣食住が満たされれば人は生きていける。
(突き詰めれば世の中に必要なのは服飾業・農業・建築業くらい?)

多くの人は、お金を稼ぐために会社に雇用されて働くという手段をとるが、別に会社で働くことだけがお金を稼ぐ手段というわけではない。会社に雇われなくても、誰かが欲しいと思うソフトウェアを作るとか、読みたいと思う文章を書くとか、そういうことができればそれをお金に変えることはできる。そして、実際にそういう方法で生計を立てて、会社に雇われなくても暮らしているという人も確かにいる。

『脱社畜の働き方』より抜粋



アトリエ・ダンカンに所属していた梅田悠・加藤雅美の2人が「元SDN48の7人で新たにユニットを組んで活動する」と聞いたとき、「期待している」とブログに書いたのは根底にそういう考え方があったからだ。

仮に舞台女優一本に絞って活動していたら、彼女達は今頃路頭に迷っていたかもしれない。
(今だってこの後どうなるか分からないのだけど)

「舞台女優」と「アーティスト」という2つの面を持っていれば、舞台を見て興味を持ってくれた人が7cmのLIVEに来てくれるかもしれないし、7cmのLIVEを見た人が彼女達に興味を持てば逆に舞台を観に来てくれるかもしれない。
畑違いのジャンルの活動を行うことでシナジー効果が狙えると思ったのだ。

起業して自分で会社を興したいだとか、今の仕事を極めることによって独立したいとか、そんな”意識高い系の人”になるつもりは別にないけれど、アトリエ・ダンカン倒産の知らせを耳にして、今勤めているいる会社の庇護が無くなったときに路頭に迷いたくないな…という思いが改めて強くなった。

Posted by りすお [RIS-O] on 04.2014   0 trackback

trackbackURL:http://secretdesire.blog14.fc2.com/tb.php/2887-8f63e128

プロフィール

りすお [RIS-O]

  • Author:りすお [RIS-O]
  • フツーの社会人♂
    ※当blogでは応援・紹介を目的として有名人の画像を使用しています。
    ※無差別に送信されていると思われるトラバは即刻削除します。
    ※ご連絡は下記[メールフォーム]よりお願いします。

FC2カウンター

TOTAL ACCESS

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

ブログ内検索

Recommend