栄冠から背を向けて

Category : Book
人気作家である伊坂幸太郎さんが、自身の著作『ゴールデンスランバー』について直木賞の選考対象となることを事前に辞退していたそうだ。
直木賞は多くの作家にとって憧れであり、喉から手が出るほど欲しい賞であろう。予備選考前の段階で辞退するのは極めて異例ではないだろうか。伊坂幸太郎さんいわく、直木賞は色々な意味で話題性があり、影響力が大きい賞であるだけに『執筆活動の妨げとなる』と判断したようだ。

伊坂作品の人気ぶりは誰の目から見ても明らか。『陽気なギャングが地球を回す』、『アヒルと鴨のコインロッカー』などの作品はいずれも映画化されているし、『めざましテレビ』などでも”注目の作家”としてとりあげられていたからだ。

多分、この人は本当に大切なものが分かっているのだろう。
大事なのは賞をとることではなく、良い作家でありつづけることであるということに。

第129回直木賞作家、石田衣良さんは自身の著作で以下のように述べている。

作家になるのは簡単だが、作家であり続けるのはたいへんだ。
果てしないのぼり坂が待っているのだから。

石田衣良 『てのひらの迷路』より



伊坂さんの作品は過去何度も直木賞にノミネートされている。
これがどういうことか分かるだろうか。
つまり彼の作品は、直木賞を獲るレベルには十分に達しているのだ。
あとは『いつ』 『何の本で』賞を獲るのか、ただそれだけの問題である。

既に『ゴールデンスランバー』は2008年本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞している。これらの賞を獲る前に伊坂さんに直木賞を与えられなかったことは、直木賞を主催する日本文学振興会にとって最大の失敗として記憶されることになるだろう。



<伊坂幸太郎さん>「ゴールデンスランバー」、直木賞選考を辞退
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080708-00000019-maiall-ent

 
Posted by りすお [RIS-O] on 09.2008   0 trackback

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