下流社会 第2章

Category : Book
先日、『下流社会 第二章~なぜ男は女に”負けた”のか~』を読みました。ベストセラーとして流行語にもなった『下流社会』の続編ですね。
様々なデータを駆使して上流・中流・下流に属する人(自分でそうだと思っている人)を分析しています。
 「日本橋には美人が多い」「未婚で一人暮らしをしてる”上流”の女性は競馬好きで、ペットとして猫を飼っている確率が高い」とか「親元で暮らしているパラサイト男性には”ややロリコン気味”の人が多い」とか(笑)
マジか!と思わされる検証結果も多くて、ビジネス書(社会学本?)であるにも関わらず結構笑えます。(アンケートに「ややロリコン気味である」という選択肢があること自体がスゴイw)

「下流の男性が読んでいる雑誌は何か」という調査結果も載っていて、『R25』と『SPA!』を読んでいる男性は下流度が高いとか。
・・・これってモロに僕に当てはまるようなww Σ(`・Д・ノ)ノ
更にファッション雑誌の『smart』を引き合いに出して今時のフリーターについて論じています。(『smart』はフリーターが読むファッション誌の代表格!?)
各々の雑誌読者を『SPA!男』 『smart男』というタイプに分けて多数のページを割いて分析しています。



■下流度の高い雑誌?

確かに『SPA!』には『下流の○○』という言葉が頻繁に出てくるもんなぁ。
『下流の医学』というタイトルで特集されていた内容がいろいろな意味ですごかった。
まず、下流の医学を実行している人々の前提として挙げられるのは「医者に行く金がない」「○○を買うお金がもったいない」というもの。この号は購入しなかったからうろ覚えだけど、確かこんな内容が書かれていたと思う。
(あくまで雰囲気です。おそらく紙面の内容とは違います)

・包帯がなかったから、代わりに傷口にセロハンテープを貼っておいた。
・かゆみ止めがなかったから患部に”からし”を塗りこんだ。


結局これらの応急処置で病気や怪我が改善することは少なく(笑)余計に悪化したとか・・・そんな内容が書かれていた気がする。

こうしたネタともとれない話を堂々と紙面に載せているのが『SPA!』の特徴で、下流の自分としては毎週楽しく読ませてもらっていますw

でも、年収1000万超の(上流の)人達から見れば、『下流の医学』みたいな特集は全然面白くないネタなのかもしれませんね。
『怪我や病気をしたらすぐに病院に行けばいいじゃない。バカじゃないの?』
これが上流の反応なのかもしれません。
(よって、下流に属する人が読むような雑誌は当然読まない)



■自分探しブーム

時代とともに人々の思考は変化しています。しかし、具体的に何か変わったのか?と問われると答えに詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。
この本に掲載されている調査結果のデータを見ると、ジェネレーションギャップの実態が明らかになってきます。

『今のあなたの状態』として『自分を探している状態』 『自分が見つかった状態』 『見つかった自分を磨いている状態』 『自分が確立した状態』 『自分の生き方について迷いがない状態』を問いたところ、世代間格差が如実に現れました。

20~24歳のアンケート結果では、『自分を探している状態』と答えた若者が43.1%
一方、40~44歳で『自分を探している状態』と答えた人はわずか13.2%

確かに40歳を超えて『俺はこれからプロのミュージシャンを目指そうと思う』なんて言っている人はどうかと思いますが(笑) 驚きなのは次のように答えた人の割合です。

『以上の様なこと(=自分探し)は考えたことがない』

そう答えた人の割合は20~24歳ではわずかに9.8%なのに対して・・・
40~44歳の世代では何と31.6%にのぼります。
つまり40歳以上の世代では『自分探し』をすることなく、働きに出るのが当然だと考えていた人が3割以上もいたのです!!

通常、就職するにあたって大学や短大在籍中に自己分析を行いますよね。
『どういう職業に就けば自分を活かせるか』 『自分はどういう分野に興味があるのか』 『どうせなら趣味と仕事を両立させたい』 『自分の性格は安定志向だから公務員を目指したい』 『思い切り稼ぎたいから実力主義の外資系企業に就職したい』 
こうして自分と向きあう(=自分探しをする)ことによって、職業選択する人がほとんどだと思います。
今の時代、フリーターにだって『夢』はあるでしょう。また夢とはいえないまでも、『俺は残業で長時間拘束されるのが嫌だからフリーターでもいいや。』というポリシーも自分探しの結果だといえます。

ウチの親から言わせると、当時の就職事情はこんな感じだったようです。
『昔は学校を卒業したら、とにかくお金を稼がなければならなかった。だから(フリーターという選択肢はなく)どこかの企業に入り込んで働きに出るのは当然だった。
今の時代のように”自分に合わないから辞める”といって入社3年以内に辞めていくなんて信じられない。』

これを聞いたとき、『この人は一体何を言っているんだろう?』と思って全然話が噛み合いませんでした(笑) しかし、当時世の中を支配していた考えからすると不思議なことではないのかもしれません。

この本では『自分探しは作られたブームである』と言い切っています。

それに拍車をかけたのがリクルートなどが発行する就職、転職、アルバイト、企業に関する数々の職業情報メディアや、派遣会社の広告などが発する「やりがい」 「好きを仕事にする」 「私らしい仕事」 「私らしく働く」といった無数のメッセージである。
(中略)
サラリーマンやOLは、毎日通勤電車に詰め込まれて、ため息をつきながら、これらのメッセージのシャワーを浴びている。
 人生、これでいいのか、転職したほうがよさそうだい、いや、会社を辞めてフリーになろう、雑貨屋かカフェを始めよう、ネールアーチストになろう、というように妄想が膨らむ。
『下流社会 第2章』より抜粋



僕はよくリクルート社が発行するフリーマガジン『R25』の中から、有名人・偉人のインタビュー記事を抜粋して紹介していますが、これは今の時代を支配する考えに影響を受けまくっている証明なのかもしれません(^_^;)
有名人・偉人と呼ばれている人達は『他の人達とは違う何か』を持っていて、『自分のやりたいことをしている』人達が多く、また『自分はこのまま埋もれていていいのか』というフロンティアスピリッツが旺盛な人も多い。
こうした人達のインタビュー記事を前にして『ふーん。こういう人達もいるんだな。』と冷静に距離を置いて見られる人は、今の自分にある程度満足しているか、自分探しの状態から脱している人と言えるのでしょう。



その他、『2ちゃんねらーは非正社員率が高い』とか、『なぜか所得のあるニート』、『年収が半分だと結婚が10年遅くなる』、『ずっと非正社員のパラサイト女性は「腐女子」系』だとか、面白い特集が沢山あります。

誤解しないでほしいのは、この本は『下流は悪い』と言っているのではないということです。
調査結果には『正社員には夢がない。派遣には希望がある!?』なんていうものもありますしね。
結局のところ、『自分が幸せな状態であるか否か』というのは個人の考え方次第なのかもしれません。

Posted by りすお [RIS-O] on 15.2007   0 trackback
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