7月末~8月にかけて表面化したアメリカのサブプライム問題は、国内にとどまらず世界規模の金融市場にも波及しています。
相場の乱高下から約一ヶ月たちましたが、相変わらず為替も株も不安定な動きを続けています。
いわゆるその世界の著名人のブログを見ると、荒れ気味になっているところが多いです。そういった問題のコメントを書き込んでいるのはおそらく円高期(株安期)に大損した人なんでしょうが、責任転嫁も甚だしいですね。
『素人を安易に(為替という)ハイリスクな世界に引き込んだ責任をとるべきです。』
『また予想を外しましたね。こんなんでセミナーを開いていてイイんですか?』
『有料のセミナーをやってたり、本を出してお金貰ってるから実際のトレードなんてしていないでしょ? 気楽なもんですよね。』
誰かに強制されて投資をしているわけじゃないのに。
別にその人が注文を出したり決済をしているわけじゃないのに。
自己責任の世界なのに、誰かのせいにしないと自分が保てないんですね。
全然違う世界の話だけど、以前僕はゲーム関係で軽い誹謗中傷を食らったことがあります。これは”負けた腹いせに匿名掲示板に書き込む”というお決まりのパターンですが、頭の悪い人の中にはモノに当たったり灰皿を投げ飛ばす人もいました。
そんなにムカつくんなら自分から止めちゃえばいいのに。
結局のところ負けが込むとムカつくわけで・・・。
当時はその相手が偶然僕であったというだけで、僕のような強さの人間が他に現れれていたらその人は同じ行動をとったんでしょうね。
で、投資の世界ではセミナーを開いている人や、本を出している人にその矛先が向かう…というわけですか。
人間なんだから予想が当たることもあれば外れることもあるのにね。
ちなみに為替の世界では午前中に発表されるレポート(相場の展望)と、夕方に発表されるレポートが全く違うことがよくあります。
『( ゚д゚)おいおい! 朝と夕方で言ってることが180度違うぢゃん!』
最初はそう思っていましたが、最近ではもう慣れました。
相場は生き物ですからわずかな気の緩みも許されません。
好悪材料が出た瞬間から臨機応変に対応しなければならないのです。
現在のところ僕は大負けしていますが全く後悔はしていません。
僕もトレードを始めるにあたっていくつかの本を読みましたが、損をしたことを恨むようなことはなく、むしろ夢とスリルが味わえる世界にいざなってくれたことに感謝をしているくらいです。
平日はトレンディードラマを見るのが唯一の楽しみで、趣味らしい趣味もなく休日はゴロゴロして過ごす…みたいな生活なんて僕はまっぴら御免です。
もちろん価値観は人それぞれですけどね。
基本的には衣食住が安定していて目の前には無数の選択肢が広がっている。
いろいろツライことはあるけれど、自分が置かれているこの環境は幸運だと思います。
『貴方を信じてトレードをしていたのに、損失が膨らみました。』
なんて言い分は見苦しいことこの上ないですね。
利益が出ればそれは自分の才能。損失が出れば誰かに責任転嫁。
そんな人に向かって確実に言えることがあるとすれば、コレでしょうね。
世界は君にとって都合のいいようには出来ていないんだよ。