元旦の話
中学校時代の悪友(とその彼女達)と合流し、除夜の鐘をついた。
そのままボーリング場へ足を運び1ゲームほどして解散した。
僕と同級生Iは同じ方向なので、僕の車に乗って帰路についた。
帰宅途中の車中の会話で気になったこと。
RIS-O:『今度仕事辞めるんだって?』
I:『そうなんだよ。海外に新工場が出来て九州の工場が手薄になるからそっちに行ってくれって言われて・・・行くか辞めるかの二者択一みたいな状況になっちゃったからね。』
ちなみにIは自動車の部品製造工場に勤めている。
自動車好きが講じて自動車関係の、いわゆるガテン系の職を転々としてきた。
RIS-O:『そっか。ホワイトカラーは鬱になりやすくて大変だけど、ブルーカラーも大変なんだよな。』
I:『サービス残業がまかり通ってるからね。土曜日出ても昼食代くらいしかもらえないし。』
RIS-O:『あー!もう仕事の話はヤメヤメ! プライベートでは・・・彼女とか出来たの?』
I:『いるわけねーだろ~。いたら彼女連れで除夜の鐘鳴らしに行くって』
RIS-O:『Iは相変わらずだね。俺も人のこと言えないけど。』
I:『なんかもう、面倒くさくなって。』
RIS-O:『彼女作るのが?』
I:『ここ2年くらいで職場の同僚達(♂)と色々遊んできたんだけど・・・』
I:『最近、
もう金(カネ)でいいや。って思うようになっちゃった。』
RIS-O:『はっ!? どういうこと?』
I:『寂しくなったらキャバクラ行ってオネーチャンと話せばいいし、ムラムラッときたらフーゾク行けばいいし。・・・だから。』
RIS-O:『お金で解決かい!(^_^;)』
I:『仕事で疲れすぎて、彼女を作ろうとする気力すら無いしね。』
RIS-O:『もしかしたら賢い生き方なのかもしれないけど・・・なんだか虚しいね。』
I:『仕方ないよ、こればっかりは。』
うーん、Iは完全に恋愛を放棄してしまったようだ。
僕と同じく、まだ20代なのに。
確かに恋愛にはいくつもの壁があるし、むしろ付き合った後の方が衝突することも多くなるだろう。それはとても面倒くさいことだし苛立つことなのかもしれない。
キャバクラに行けば仕事の愚痴くらいなら親身になって聞いてくれるのだろう。今の時代、フーゾクに行けばバラエティ豊かに欲望を満たしてくれることだろう。
”自分は恋愛には向かない人間でした”と諦めてしまえば気分は楽になる。
けれども本当に自分がつらいとき、本心から心配してくれる人が家族以外にはいない・・・という事実はとても寂しいことなんじゃないだろうか。
両親だっていつまで健在だか分からないし、その内一人になってしまう。
病気になったとき、キャバクラ嬢が懸命に看病してくれるのだろうか。
答えは否。なぜなら彼女達は僕等を見ているのではなく、その先にあるお金を見ているのだから。
あ、『キャバクラ嬢が彼女です!○(≧∇≦)o』という人は例外ね(笑)
元々、お金は欲望を満たすために使うものだし、別に問題ないのだけどね。
むしろキャバもフーゾクにも行かない僕よりは(男性的視点でいえば)アクティブで健康的なのかもしれない。
でもIは僕と違って職場に男友達多いみたいだし、そのうち気をきかせて女の子を紹介してくれる職場の同僚とか現れちゃうんだろうな。なんて思ったり。
僕はまだまだ恋をしたいと思うな。やや諦め気味だけど。
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(双方ともにサントラ:作曲@菅野よう子)